2019年半ばにNURO光で1つの問題が話題になりました。それは「NURO光が海外IPをユーザーに割り当てている」というものです。
その結果、日本に住んでるのに「閲覧できない動画サイトやゲームサイトがあるからNURO光は最悪!」という意見がTwitterで拡散されました。
結論から言うと、この認識は少し間違ってます。ただ閲覧できないサイトがあるのは事実で、その問題は少しずつ解決してきています。
- NURO光の海外IPアドレスの問題ってどういう内容なの?
- NURO光は動画やゲームが見れない?契約しない方がいいかな?
- もし海外IPアドレスが割り当てられたらどうすればいい?
NURO光を契約したくても、ふわっと「海外IPだからダメ」という話を聞いた人は申し込みを躊躇しますよね。
今回はできるだけNURO光の海外IPアドレス問題をわかりやすく解説します。またNURO光に契約しても問題ないことについて説明するので、最後まで読んでください。
NURO光の海外IPアドレス問題の概要
ネットワークにはIPアドレスが振られている
NURO光に契約すると、NURO光が保有するIPアドレスがランダムで契約者に振り分けられます。IPアドレスはインターネット上の住所、チケットと言ってもいいですね。
あなたがPCなどを使ってあるサイトにアクセスするときは、このチケットを見せることでそのサイトを閲覧できます。
サーバー設定でIPアドレスを遮断できる
一方、ネット上には国内固有の動画やゲームなどのサービスサイトがあり、海外から閲覧できないようにすることがあります。
閲覧できないようにするには、サーバー側でその国に基づいたIPアドレスをブラックリスト登録するなどの対応をします。
つまり、海外IPアドレスと判断されると閲覧できないサービスサイトがあるんです。
NURO光は海外IPを使ってないという事実
NURO光がユーザーに海外IPを割り当てることはないです。NURO光がユーザーに割り当てるIPアドレスは、すべて国内登録したIPです。
ただし一部のIPアドレスは過去に海外で使われていたものです。NURO光に限らず、いくつかのプロバイダは海外で使われていたIPを取得し、国内IP登録をして運用しています。
NURO光が海外IPを取得する理由
現在主流のIPv4アドレスの総数は43億個もありますが、世界中のスマホやIOTデバイスに割り当てられているので、数が足りなくなっています。
そのためプロバイダは過去に海外で使われていたIPアドレスを取得し、日本のIPアドレスとして登録し直す対策をとっています。
ただその結果、元々のIPアドレス情報(プロパティ情報)によって海外からのアクセスだと判定されることがあります。
海外IPという判定をされる可能性について
日本国内固有の動画やゲームなどのサービスサイトの中には、セキュリティや負荷軽減、著作権を守るために海外IPアドレスのアクセスを制限するサーバーがあります。
たとえば、「2.56.xxx.x」「2.57.xxx.x」「2.58.xxx.x」「2.59.xxx.x」などのIPアドレスはサーバーにアクセスさせないなどの制限です。
設定するのは動画サービスやゲームサービスの運営元です。つまり海外IPを国内IPに登録し直しても、サービス運営元がサーバー設定を変えないと制限され続けるんです。
海外IPアドレスと認識された場合の対処法
NURO光の海外IP判定問題、「昔海外で使われてたけど今は日本IP。情報更新してないそれぞれのサービス運営が悪い」とか寝言言ってねえでNUROの事業者からサービス事業者に情報更新求めてやれよ。いちいち個別IPで利用者が個別申請とかさせんなや。
— たみふる (@Tamiful07) June 12, 2020
まさしくこの通りですね。それぞれの会社の都合はどうでもいいから、ユーザーに負担させるな!というのは当たり前の意見だと思います。
ただ、文句だけ言って待っていてもすぐには解決しません。というわけで、暫定的ですが以下のように対応してください。
- ONUを再起動してIPアドレスの変更を促す
- サービスサイトに問い合わせる
- NURO光に問い合わせる
ONUを再起動してIPアドレスの変更を促す
まずよく言われるのは、アクセスが遮断されるサイトがあったら、ONUを再起動してIPアドレスが変わるように促すという方法です。
NURO光は動的IPアドレス
NURO光はDHCPサーバーから自動的にIPアドレスが割り当てられ、一定期間経過すると別のIPアドレスが割り当てられる動的IPアドレスです。
つまり今は特定サイトに遮断されるIPアドレスでも、次に割り当てられるIPアドレスは遮断されないかもしれないわけです。
違うIPアドレスを割り当てる方法の1つが、一定期間経過する以外にONU(ルーター)の再起動をする方法があります。この方法を俗に「IPガチャ」と言ったりします。
IPガチャの効果は限定的
ただしIPガチャをしても同じIPアドレスが割り振られたり、同系統のIP(つまり元海外IP)が割り振られることが多く、意図した通りにIPアドレスが変わってくれません。
その場合はONUの電源を切ってすぐ再起動するんじゃなく、何日か電源を切っておくなどの対応をしてください。
サービスサイトに問い合わせる
直接サービスサイトに問い合わせるという方法もあります。他のサイトは閲覧できて、特定のサイトだけが閲覧できない場合は、海外IPと認識されている可能性が高いです。
残念ながら、1人の意見で対応してもらうのは難しいと思います。ただ同じような意見が何十、何百と集まっていたら、対応するまでの期間は短くなります。
NURO光に問い合わせる
最後は、NURO光に問い合わせる方法です。NURO光に問い合わせると、サービス運営元に連絡して設定変更を要求してくれます。公式ブログにも、以下の記載があります。
NURO 光のサポートセンターに連絡して状況を説明いただくことで、NURO 光がアクセスを制限しているサービス事業者に直接連絡を行います。
間接的な方法ですが、個人が言うよりもNURO光が直接サービス運営元に陳情した方が意見は通りやすくなるでしょう。ただこの方法も即日対応されるわけじゃありません。
旧海外IPアドレス問題で対応するサービスは増えている
DAZN、スカパー、WOWOW、Amazonプライムビデオなどユーザーが多く、利用課金が必要なサービスは情報を更新しているので、旧海外IPアドレス問題はほぼありません。
もちろんサービスサイト側はこの問題を放置できないので、今後も少しずつ対応は進みますが、規模が小さいサービスサイトの完全解決がいつになるかはわかりません。
旧海外IPアドレス問題に直面する人は稀です。ただ使っているサービスサイトが生活基盤の人にとっては、大きなデメリットになるかもしれません。
とは言えませんが、以前よりも海外IP問題で困る人が減っているのは間違いありません。
少なくとも僕はこれまでまったく問題なく使えてますが、人によっては極稀に見れないサイトがあるリスクを理解したうえで申し込むことをおすすめします。
NURO光に申し込みたい人は、NURO光公式、フルマークスのどちらかがおすすめです。その理由を以下で解説してるので参考にしてください。