皆さんはワイモバイルをご存知でしょうか?
CMも数多く打っていますし、「格安スマホといえば?」という質問に真っ先に浮かぶのがワイモバイルという方もきっと多いでしょう。
今回の記事ではそんなワイモバイルについて、実際に利用しているユーザーの方の口コミを中心として、高評価が多い理由について解説していこうと思います。
ワイモバイルは格安スマホじゃない?
ワイモバイルのCMでは、「イチヨンパー」や「ワンキュッパ」という言い回しをよく耳にしますよね。文字通り、月々のスマホ代が最安1480円から!という売り文句なのですが、月額1480円でスマホが持てるなんてなんとも魅力的です。
大手キャリアと比較した際にこれだけ安いわけですから、「格安スマホ」という認識があっても何らおかしくはありません。
が、しかしワイモバイルは他の格安スマホとは少し違って、一風変わったポジションに位置しています。
ワイモバイルはMNO?
そもそも現状の携帯キャリアの切り分けは、
- 独自で通信網を持っている(MNO)
- 独自で通信網を持っておらず、他社から借りている(MVNO)
以上の2つに分けられます。
MNOとは現在の日本で言うと、ドコモ・au・ソフトバンクなど大手キャリアのことを主に指し、対するMVNOとは、同じくCMでよく見かけるUQ mobileやmineoなど格安スマホ事業者を指します。
「格安スマホ=MVNO」という図式が出来上がっている昨今では、「ワイモバイルはソフトバンクの通信網を借りているMVNOだ」と記載されている解説サイトなどが非常に多いのですが、これだと半分正解で半分間違いです。
実はワイモバイルは、もともとはドコモ・au・ソフトバンクに並んで独自の通信網を持っていてMNOに分類される事業者だったのです。
ワイモバイルの前身は?
ワイモバイルの前身は、イー・アクセス(PHS事業においてはイーモバイル)という会社でした。
ざっくり説明すると、一時イーモバイルはソフトバンクに業務提携という形で子会社化され、ソフトバンクとイーモバイルは互いの持つ通信網を互いで共有して使っていました。当時はまだまだ各社通信エリアが狭かったので、互いの通信網を利用し通信エリアの拡大の効率化を図っていたようなイメージです。
しかし2015年4月1日にソフトバンクがイーモバイル(当時にはすでにワイモバイルに社名変更していた)を吸収合併し、そのタイミングでイーモバイルの持つ通信網・設備はソフトバンクのものになったのです。
つまり、今でこそソフトバンクの通信設備を利用して通信を行うMVNOだと言えますが、もともとはそれぞれ別の通信網を有している事業者同士だったのです。
MVNOと格安スマホ
というわけで「現在はソフトバンク網を利用して通信しているMVNOがワイモバイル」という認識で間違ってはいないのですが、携帯業界ではワイモバイルは格安スマホに分類されるのかされないのか、まだちょっと微妙なところがあります。
例えばこの画像を見てください。
こちらはMM総研が発表した「格安スマホ事業者におけるシェア」なのですが、あれだけCMを打っているのに、そしてあれだけネームバリューがあるはずなのに、ワイモバイルの名前がありません。
さらに、総務省が発表した「大手キャリア3社のシェア率の統計」という資料においては、ソフトバンクの占有率にワイモバイル分が足された数字で発表されています。
このように、一般には「ワイモバイル=格安スマホ」という印象が強いのですが、携帯業界では「ワイモバイルと格安スマホ事業者は別」という風に捉えられているのが現実です。ワイモバイルはあくまでソフトバンクのサブブランドという認識ですね。
ワイモバイルが高評価な理由
以上を踏まえた上で、ワイモバイルがどうして高評価が多いのかというカラクリに迫っていきましょう。
とはいえ結論は単純で、ワイモバイルが獲得している「No.1」の称号は、あくまで大手キャリアと比較した際のものであるからです。
上でも出てきたように、携帯業界において取られている統計の中で、ワイモバイルは格安スマホ事業者としてではなく大手キャリア側にカウントされていました。
つまり、「ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル」の4社の中で比較した際に、総合満足度が最も高いのはワイモバイルだ、というわけです。格安スマホ事業者の中での総合満足度が1位ならわかりますが、あくまで大手キャリアと比較した際の1位なので、これだと少し印象は変わるのではないでしょうか?
そもそも大手キャリアの高い値段と比較すればワイモバイルが満足度で首位を獲得できるのは明白ですからね。
じゃあワイモバイルは「使えない」のか?
そうなるとワイモバイルは使えないのか?と聞かれると、実はそういうわけではありません。
確かに格安スマホ事業者の中にはもっと料金が安いものが存在するのは事実だと思いますが、あくまでワイモバイルはソフトバンクのサブブランド的な立ち位置。
つまりは、良く言えば「大手キャリアより安く、しかも通信品質は他の格安スマホ事業者より良い」のです。
いくら評判や口コミが良い格安スマホ事業者が他にあっても、あくまでそれらは大手キャリアから通信網を借りています。ワイモバイルは現在はソフトバンク網に統合されたとはいえ、もともとは独自で持っていた通信網のため、それら格安スマホより安定した通信が望めるのは確かなのですね。
ワイモバイルを使うべき人はどんな人?
以上を踏まえた上で、ワイモバイルを使うべき人はどんな人なのか?と言われれば……
- 格安スマホに興味があるけど品質が不安で一歩を踏み出せない人
- 携帯には詳しくないけど今払っている料金を下げたいという人
- 毎月電話もインターネットもそれなりに使うけど安くしたい人
- 購入後も対人でのサポート・保証を受けたい人
以上のような条件に当てはまる人にはとてもおすすめできると言えます。
ここからはワイモバイルユーザーの方の口コミも併せて、詳しく見ていきます。
ワイモバイルユーザーの口コミ(メリット編)
今より料金が安くなる
https://twitter.com/imosh_pit/status/1057276652697223168
MyワイモバイルとiPhone本体で10月のデータ通信量を確認。どちらも4.1GBで誤差もほとんどなし。無制限の10分無料通話がついて割引期間が終わっても3000円程度に収まるならしばらくワイモバイルでいいかな pic.twitter.com/VkW6znzluX
— m a o (@mao__lions) November 1, 2018
まず、多く見受けられるのはやはり「今と比べて料金が安くなる!」という評価でしょう。
ワイモバイルは格安スマホと大手キャリアの中間層を狙っているため、データ容量はいっぱい欲しいけど安くしたい!という方にもピッタリです。ワイモバイルの料金システムは以下の通り。
(すべてSIM単体契約の場合)
全てのプラン共通で10分通話かけ放題が付いているのと、S・M・Lの順に2GB・6GB・14GBまでのデータ定額パックがセットになっています(キャンペーン中につき契約から2年間の間はデータ容量が3GB・9GB・21GBに増量)。
ご覧の通り、「あまりネットは使わないんだけど……」という方にはSプランの月々3GBまで、「いっぱい動画も見たいからデータ容量は大きいと嬉しい!」という方にはLプランの月々21GBまでという風に、S・M・Lで振り幅が大きいのがワイモバイルの強みですね。
料金・割引面でさらに細かく見ていくと……
プラン | S | M | L |
基本料金 | 2980円 | 3980円 | 5980円 |
ワンキュッパ割 | △1000円 | ||
おうち割光セット(A) | △500円 | △700円 | △1000円 |
家族割 | 2回線目以降△500円 | ||
最安料金 | 1480円 | 2280円 | 3980円 |
基本的に、誰でも最初の1年目は【ワンキュッパ割】が適用され、それぞれの基本料金から1年間1000円引きされた金額で利用できます。
さらに、自宅のインターネットをSoftbank光、またはSoftbank Airにしている場合はインターネットのセット割引である【おうち割光セット(A)】が適用され規定の割引を受けられます。
家族割も用意されているものの、大手キャリアと違って割引対象になるのは2台目以降のスマホ(例えば自分+母+父の3人だった場合、母と父だけが割引対象になる)という条件付き、さらにおうち割光セット(A)との併用は不可とされているため、最安でもスマホプランSなら1480円~、Mなら2280円~、Lなら3980円~という仕上がりになります。
この料金ならば新しく端末を購入し端末代金がプラスでかかったとしても、現状の料金より下げる事ができるのではないでしょうか。
速度が速い・安定している
Y!mobileにしますた pic.twitter.com/SiGqfZLVEv
— Chii💻 (@act_log) October 28, 2018
昼間とはいえワイモバイル十分はやいわ pic.twitter.com/CiDQ3BKm5u
— クゼ (@kuze334) October 29, 2018
iPhone XS × Y!mobile SIM
ついに下り3桁出しやがったわ、端末のスペックの影響も多少はあるだろうけど、あの月額料金でこのスピード出せるY!mobile SIMはさすが。 pic.twitter.com/kNMamANa5g— 雨緑 (@kuma_amex) October 28, 2018
先ほどもワイモバイルの通信性能は安定しているとお話しましたが、口コミでもこの声は多く見られました。
例えばYouTubeなどの動画サービスを途切れることなく快適に視聴できる速度がどれくらいかと言うと、一般には10Mbpsもあれば十分だと言われています。
他社格安スマホでは、人の集まる都市部での実測値が10どころか1も危ういものがたくさんありますが、この3枚のツイートが証言するようにワイモバイルの通信速度は都市部でも安定していると言えるでしょう。
ワイモバイルユーザーの口コミ(デメリット編)
コールセンターが有料
https://twitter.com/AZANYANG/status/946985537419722752
ワイモバイルのコールセンターは通話有料。
— アンジー(胃なし系自転車乗り) (@angiras6) November 26, 2014
大手キャリアのコールセンターは3社ともに無料なのですが、ワイモバイルはお金がかかってしまいます。ナビダイヤルと言って0570からはじまる番号、「○秒につき○円が掛かります」っというガイダンスが流れるヤツですね。
コールセンターを使う機会が多いかと言われれば決してそうではないとは思うのですが、それでも何か万が一困ったことがあった際に料金のことを気にしながら利用するのは嫌ですよね。
繋がらないエリアがある?
多摩市の一部地域。ワイモバイルが使えず……? pic.twitter.com/H34LMKKBJs
— 織田祐二 (@ohlly6915) November 1, 2018
https://twitter.com/31rk_/status/1056721812325785600
ワイモバイルの通信速度に関する口コミでは「満足」という意見が多かったのですが、稀に否定的な意見を投稿してらっしゃる方もいらっしゃいました。
しかしながら、この意見に関しては
- 一部繋がりづらい地域がある(1ツイート目参照)
- 速度制限にかかると遅くなる(2ツイート目参照)
というものだったので、普段使いにおいてはそこまで気にする必要はないのかな?というのが正直な印象です。
また、以下のツイートのように↓
そいでね、島を色々回ってわかったんだけど、オフィシャルでは言われてないが、ワイモバイルがどの島でも繋がるっていう奇跡。
竹島の部屋の中でも繋がるよ。
むしろ東京郊外の方が繋がらんよ最近。#竹島ライフ #ワイモバイル最強説 pic.twitter.com/u2d20193Nd— Tomomi Imai (@Ne3_05) October 29, 2018
繋がりづらい場所でも繋がった!という意見もあるので、この点についてはどちらとも言えないというのが結論かなと思います。
ちなみにワイモバイルには、Yahoo!JAPANのサービスを利用して貯めたマイルをデータ容量と交換できる【パケットマイレージ】という機能があります。Yahoo!のサービスをあまり利用したことがないという方でも、普段のお買い物をAmazonや楽天ではなくYahoo!ショッピングですることにより簡単にマイルが貯まるので、万が一速度制限にかかってしまった時用にマイルを貯めておくのもアリかもしれませんね!
管理人の僕が考えるワイモバイルのメリット・デメリット
ここからは、口コミではあまり見られなかったものの、「管理人である僕が考えるワイモバイルのメリット&デメリット」についてご紹介していきます。
店舗数が多く、対面でのサービスが受けられる
格安スマホ初心者さんにとって最も障壁が高いのは、「プラン決定~契約~設定など、すべて自分で行う必要がある」という部分だと思います。
「格安スマホには興味があるけれど、詳しい人が身近にいないし……」と諦めてしまっている方も少なくはないはず。
その点、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドとして展開しているが故、日本全国にそれなりの数のショップを構えています。赤く【Y!】と書かれた看板は最近よく目にするようになりましたよね?
キャリアと同じように対面で店員さんの説明を受けながら納得の上で契約することができるため、メリットが大きいと言えるでしょう。
先ほどの口コミでは、コールセンターが有料であるという点がデメリットとして挙げられていましたが、近くにショップがあれば駆け込んで相談することができますし、その点でもデメリットの払拭に一役買っているのではないでしょうか?
Yahoo!プレミアム会員が無料&とにかくTポイントを貯めやすく、還元をGETしやすい
ソフトバンクユーザーは毎月の携帯料金の支払いでポイントを貯めることができ、さらにYahoo!のサービスにおいてはかなりのポイント還元を受けることができます(Yahoo!プレミアム会員の権利が無料など)。
この点においてはソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルも同様で、例えばYahoo!ショッピングやLOHACOなどでは、ワイモバイルのスマホユーザーならいつでもポイントが5倍貯まる仕様になっています。さらにEnjoyパックに加入するとポイント5倍追加、Yahoo!JAPANカードでの支払いにすれば2倍追加と、どんどん上乗せになっていきます。
Enjoyパックとは?
上で紹介した通りポイントの還元倍率が大幅にアップすることに加え、
- Yahoo!ショッピングで使える500円分のクーポンが毎月1枚獲得できる
- 毎月500円分(0.5GB分)のパケットがもらえる
という特典が付いてくるパックです。月額料は毎月500円(税抜)、最初の加入に限り初月の月額料が無料で利用できます!
Yahoo!ショッピングを利用する機会が多いという方は、ポイントという形で大幅な還元を受けられるのでおすすめです。
キャリアメールが利用できる
GmailやYahoo!メールなどのフリーメールが主流になっている昨今ではあまり旨味を感じられないかもしれませんが、ワイモバイルは大手キャリアと同じようにキャリアメール(@ymobile.ne.jp)が利用できます。
大手キャリアを覗けば、他の格安スマホにはないワイモバイルだけの特権ですね。
故障の際の保険が充実している
格安スマホが大手キャリアに比べて劣っている点のひとつとして、故障保険のラインナップが乏しいという点が挙げられます。
しかしワイモバイルは、「故障安心パックプラス」をはじめ数種類の故障保険を取り揃えているため、値段も重視したいけど万が一に備えておきたい!という方には有難いでしょう。
- 故障交換
- データ復旧支援
- セキュリティトラブル補償
- 破損保証
- 水濡れ・全損
- 盗難・紛失保証
- 故障修理
- 内蔵型バッテリー交換修理保証
これだけしっかりと揃っているので、安心してスマホを利用することができそうです。ちなみに、全損の場合でもワイモバイルショップに持ち込めば端末の新品交換補償が効く(iPhone含む)ので、コスパとしてはかなり良さそうです。
シェアプランが充実している
ワイモバイルでは、複数台でスマホやタブレットを持つ場合の「シェアプラン」が非常に充実しています。
例えば、親回線1に対して子回線3までデータ容量をシェアすることができるので、まだ小さいお子様向けにお下がりのスマホを持たせて連絡用に利用したり、タブレットをシェアプランで契約して仕事用に利用したりと選択肢が広がりますね。
ちなみにシェア料金プランは、
親回線プラン | S | M | L |
子回線料金/1回線ごと | 980円 | 490円 | 0円 |
このように、親回線がLプランの場合、子回線は0円でシェアが組めてしまう良心的な価格です。
まとめ
以上が、ワイモバイルについての口コミ&高評価が多い理由についてでした。いかがでしたか?
記事のタイトルでは、「え、ワイモバイルって実際の評価低いの?」なんて思わせてしまったかもしれませんが、全然そんなことはありません。ここまで読んでくれた皆さんには伝わってるかと思います。
ともあれ、ワイモバイルは「品質も、値段も、いいとこ取りしたい!」という方や、はじめての格安スマホデビューの方には非常におすすめだと僕は思っています。
ワイモバイルがもっと気になった方は、是非以下も併せて読んでみてくださいね!
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