突然ですが、皆さんはどのキャリアの携帯電話を使っていますか?
ドコモ、au、ソフトバンクでしょうか?それとも最近何かと話題の格安スマホでしょうか?
正直、携帯電話ってあんまり大きな違いがわかりませんよね。
「うちはずっと家族みんなドコモだから……」「友達はauが安いって言ってる」「ソフトバンクに乗り換えたら安くなったって聞いたけど……」などなど、意外と自分が利用しているキャリア以外のことはわからないものです。
そこで今回は、ドコモ・au・ソフトバンクはそれぞれどんな違いがあるのか?という部分に焦点を当て、それぞれのメリットとデメリットについて解説していこうと思います!
料金面で比較しているサイトは非常に多いですが、実は携帯キャリアって料金面以外にも細かい違いがあったりするんですよ……。
深く見ていくと意外と面白いと思いますので、ぜひぜひ最後まで読んでいってくださいね!
携帯業界の王者!抜群の安定感のドコモ
まずは最初に、各キャリアのそれぞれの「色」について見ていこうと思います。
ドコモは、1968年に日本電信電話公社が移動体通信サービス「ポケットベル」を開始したことが起源で、その後1993年の分社化を経て現在の「NTTドコモ」というブランドでサービスを開始します。
ドコモの名前の由来は、「Do communications over the mobile network.(移動通信網で実現する、積極的で豊かなコミュニケーション)」の頭文字を取ったもので、2015年以降は「いつか、あたりまえになることを。」をスローガンに掲げ運営しています。
ドコモは業界内で不動の1位のシェアを誇っており、その大多数はずーっと長く利用している長期ユーザーだと言われています。きっと皆さんの周りにも家族でまとめてずーっとドコモを利用しているという方が多いのではないでしょうか?
携帯キャリアはそれぞれ独自の通信設備の建設・メンテナンスに年間何百億円規模のお金をかけているのですが、中でもドコモは綿密にメンテナンスがされており、通信の安定性では群を抜いていると言われています。
この記事を書いている僕も生まれは東北の港町なのですが、親戚の漁師のおじさんが「漁に出てもドコモが一番海上まで電波が来るから良いんだ」と言っていたのを覚えています。
きっと僕と同じように地方の田舎生まれの方は似たような話を聞いたり体験したことがあるのでは?
老若男女問わず安定の人気を博しているau
auのはじまりは、日本移動通信株式会社と、北海道・東北・関東・北陸・中国・関西・九州・四国・沖縄の各DDIセルラーグループ8社を統合する移動体事業ブランドとして2000年より開始されたことに起源します。
ブランドネームの由来は、Access、Always、Amenityなどから“a”を、Unique、Universal、Userなどから“u”を、それぞれ組み合わせた造語である。“Access to You”に由来する旨の説明もあった。ブランド開発を行った株式会社ジザイズによれば『会う』から『合う』への表現したものである。(すべてWikipediaより出典)などの諸説があります。他に、「英雄」からもじってauになった、という説もあるそうです。
auの特徴としては、ドコモ同様に繋がりやすさに定評があることが挙げられます。ドコモは沿岸部や山岳部に強いのに対して、auは同じく山岳部や長距離トンネルなどの電波が届きづらいポイントを広くカバーしているので、やっぱり田舎のほうだとドコモ同様に人気だったりするんですね。
auは他のキャリアにないユニーク・オシャレな機種を取り扱っていること、料金プランが安いことなども相まって老若男女問わず広い世代から支持を受けています。
爆発的な成長を遂げたソフトバンク
ソフトバンクのはじまりは、1994年に日本テレコム株式会社がNTTドコモ&のちのauに次いで第3勢力として事業開始したところまで遡ります。その後幾多の統合・買収などを経て「Jフォン」そして「vodafone」に名前を変え、2006年から現在の「SoftBank」というブランドになりました。
iPhoneを日本で最初に発売したこと、革新的な料金プランなど攻めた事業展開で爆発的に人気を博し、瞬く間にドコモ・auと並ぶ大手キャリアへ成長しました。
そんな急成長を遂げたソフトバンクの由来ですが、設立当初の事業内容であったソフトウェアの流通会社として、多種多様なソフトウェアを取り揃える(=ソフトウェアの銀行)を目指す、というところからきているそうです。
同社のロゴマークである=は、孫正義会長が敬愛する坂本龍馬が率いた海援隊の旗からなんだそう。
ソフトバンクの電波の特徴としては、人が多い都市部や地下鉄などまで電波が届きやすいこと、そしてさらには通信速度が最も速いことが挙げられます。
今から10年弱くらい前はまだまだソフトバンクも新興期で、繋がりづらいという声は否めなかったのですが、あっという間に通信エリアを拡大し、今では全国どこでも広いシェアを誇るようにまでなりました。
また、ソフトバンクは今をときめく芸能人を次々出演させさまざまなショートストーリー仕立てのCMを打ったりと、バラエティに富んだ宣伝戦略が面白いですよね。
料金面で3社を比較!
さて、これら3社を料金面で比較するとどのような違いがあるのでしょうか?
ドコモ
ドコモはとにかく長期利用ユーザーが長い強みを活かして、「家族でまとめる」「長く利用してもらう」というところに注力した料金体系になっています。
父・母・息子・娘・祖母・祖父というような家族構成の場合、月間のパケット通信量を分け合ってムダなく使える「シェアプラン」が主力で、それぞれ単体でのパケットプランであれば使用頻度が低いユーザーは余してしまうところを、家族で分け合うことによって解消。
さらに長期利用ユーザーに対しては、利用年数に応じて毎月ずっと割引される「ずっとドコモ割」を提供しています。
どちらかと言えば既存のユーザーに対しての待遇が厚く、新規ユーザーは「他のキャリアを使ってみたけどやっぱりドコモが一番いいや」という出戻りの方が多い印象です。
au
auの料金プランは3社の中でも安めに設定されており、「家族でまとめてなくても安く使える」というのがメリットです。
プランとしてはたくさん使う方向けの「フラットプラン」、あまり使わない方向けの「ピタットプラン」の2種類があり、ピタットプランは他社の同様なサービスと比べても安く利用できるので、あまりデータ通信をしない年配の方・家も職場もWi-Fi環境があるから外でしか通信量が減らない方などに好評です。
また個人的にauの強みだと思うのはデータシェアプランです。
データシェアとは、iPadやタブレットと月間の通信量をシェアして利用することにより、安い月額料金で2台目の機種が持てるというプラン。他社にもこのデータシェアプランは用意されていますが、例えばソフトバンクでは大容量のプランとしか組み合わせることができないんです。
そのため、「あんまり通信量は使わないけどiPadとシェアプランを組みたいから大容量プランを選択している」というユーザーの方が多いのですが、auであればピタットプラン+データシェアの組み合わせができるので、iPadとセットで持ててしかもデータ量は使った分だけ支払い、ということができるのですね。
ソフトバンク
ソフトバンクは、とにかく大容量のプラン推しで若年層をフックに、その家族の巻き取りを狙った前衛的なプランが特徴です。
というのも、ソフトバンクは唯一50GBのプランを提供しているのに加え、なんと下記対象のサービスに関してはカウントフリー(使い放題)という通信制限知らずの規格外プラン。なにかと通信容量がたくさん欲しい学生や若年層にはとても嬉しいプランなのですが、さらに家族でまとめれば1人50GBまで使えて最大2000円の値引きまで入るという振り切りっぷり。
あまりデータ通信量を使わないけどiPadやタブレットとセットで持ちたいという方にはauがおすすめですが、逆にたくさん通信もしたいし、iPadやタブレットを使って動画もたくさん見るぞ!という方にはソフトバンクのほうが合っていると言えます。
ちなみに余談ですが、ソフトバンクではAndroidタブレットが月々980円~(機種代金・通信料すべて込み)で持てるというセットプランも用意されています。
いろんな面で見る3社の違い!
ここからは、料金以外の面で見る3社の違いについてクローズアップしていきたいと思います。
締め日
些細なことですが、ドコモとauは毎月月末締めの翌月末払いの固定ですが、ソフトバンクのみ10群・20群・30群の3パターンが存在します。
ボーダフォン時代からソフトバンクを利用している長いユーザーは10群・20群の方がおり、それぞれ10日締め翌月6日払い/20日締め翌月16日払いというスパンになっています。
しかしながら、今からソフトバンクに加入しても30群に統合されるため、「給料日が15日だから20群にしてほしい!」などの要望は受けられないようですのでご注意ください。
転入の際の名義変更
通常、他社へ乗り換えの際に名義が異なる場合は、事前に転出元のキャリアにて名義変更の手続きを済ませておく必要があります。
例を挙げると、もともとドコモで親名義で使用していた携帯を自分名義でauに乗り換えたい場合は、ドコモにて名義変更の手続きを行ったのちauへの乗り換えをする必要があるわけですね。
しかし、唯一ソフトバンクへ乗り換える場合のみ、乗り換えの手続きと同時に名義を変えることができます。例えば「乗り換えようと思ったら名義が親名義のまま。
でも親元を離れて一人暮らししているから一緒に店舗へ行って名義変更の手続きをするのは難しいし……、」などといった場合に助かりますよね。
あとはちょっと特殊な方法にはなりますが、「携帯電話が故障して困っているけど親名義だから自分がショップへ行っても取り合ってもらえない……、」というような場合でも、ソフトバンクへ持ち込んで乗り換え手続きをすればその場で新品の端末が手に入ります(もちろんキャリアは変わるわけですが)。
転出手数料の違い
各キャリア、乗り換えの際には移転元キャリアより転出手数料というものを請求されます。
転出手数料については各社同じ金額だとお思いの方が多いのですが、実はドコモだけ少し安く、
- ドコモ→2160円
- au→3240円
- ソフトバンク→3240円
となっているのです。
料金滞納時の発信規制
料金未納状態が続けばもちろん携帯電話は止まります。止まるというのは、文字通り電話も掛けられなければデータ通信もできない状態になってしまうのですが、これもソフトバンクのみ相手側からの着信は通常通り可能です。
ソフトバンクユーザーの方は普通に電話がかかってくるために、料金の払い忘れに気づかず使っていたという方もたまにいるくらいです。
ちなみに料金未納から携帯の発着信規制がかけられるまでにも各キャリアで差があり、
- ドコモ→既定の支払い日より2~3週間遅れで順次停止
(未納のまま60日が経過すると強制解約) - au→既定の支払い日より約2週間遅れで順次停止
(未納のまま90日が経過すると強制解約) - ソフトバンク→既定の支払い日より約1か月遅れで順次停止
(未納のまま90日が経過すると強制解約)
以上のようになっています。比較的ソフトバンクは未納状態でも規制までが緩いという特徴がありますね。
ただ、未納のまま強制解約になってしまうと個人の信用情報にキズが付き、各種ローンを組む際に大きなマイナスポイントになりますので要注意です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、料金面だけでなくさまざまな面から大手3キャリアの違いについて比較してみました。
是非皆さんのキャリア選びの材料にしてくださいね!
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